Works施工事例
川崎市 T様邸 屋根カバー工事/雨樋工事【File No,2】
こんにちは。Re:zen~りぜん~@横浜です。
川崎市T様邸の屋根カバー工事をさせていただきます。
T様はじめ近隣の皆様にもご迷惑をおかけする事と
存じますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
着工日初日は足場架けになります。T様邸は家屋の2/3に屋根があり、1/3はルーフバルコニーに
なっていますので、屋根がある部分だけ下から組み上げていきます。カーポート箇所は下からも
柱を突っ張り、上には道板を敷き荷重がかかってもビクともしないよう組んでいこうと思います。
使用する屋根材はアイジー工業【スーパーガルテクト/ Sシェイドチャコール】になります。
スーパーガルテクトは屋根材と断熱材を一体化した金属屋根で耐久性に強く、断熱性に優れ、
さらに軽量なのが特徴です。
屋根カバー工事の最初の作業として、棟板金の撤去をおこないます。
棟板金撤去後、お家の方は一度も目にすることのない貫板が現れます。
雨染みは見られますが、特に酷い腐食はありませんでした。
他の棟板金と違う色をしている黒い板金は換気棟になります。
暑い夏では室内の温度上昇を抑え、寒い冬では結露対策に役立っている板金材です。
その換気棟も解体して、貫板も撤去していきます。
これで棟板金・貫板の撤去は終了。
雪止めの撤去が終わり、屋根上の清掃もおこなって下準備が終わります。
防水シート貼りをおこなっていきましょう。こちらも貫板同様にお家の方はお目にしない
製品になります。屋根本体以上に重要な建材と言っても過言ではないほどのものですが…
田島ルーフィングの【タディスセルフ】を使用します。タディスセルフは改質アスファルト
ルーフィングという種類になり、温度変化に強く耐久性が高いのが特徴です。
裏はご覧のように粘着面になっております。タディスセルフは粘着力があるので
穴を開ける事なく、しっかり固定ができます。
軒先から棟先に向かって貼り上げていきます。もちろん上下・左右の重ねも十分に確保しております。
タディスセルフに白いラインを出している所が、屋根骨組みにある垂木位置です。
455㎜ピッチに入っている垂木の墨だしとなります。
軒先に唐草板金を取付け。スーパーガルテクトの下端をひっかけるための板金材です。
垂木にビス留めをします。
屋根妻側にはスーパーガルテクトを納めるケラバ板金を設置。
スーパーガルテクトの下端は、しっかり唐草板金にひっかかっております。
屋根材の葺き方は左から右にかけて施工していきます。
唐草板金・ケラバ板金・スーパーガルテクトの交わる部分です。
スーパーガルテクトの断面。断熱材部分の厚みは16㎜になっております。
スーパーガルテクトを張る時には、しっかり下端がかかっているかを
確認してビスで固定しています。
雪止めは軒先から2段目と、3段目に互い違いに455㎜間隔で取付けてあります。
ケラバ板金部分の納めです。
トップライト部分では下から張り上げてきて、左右別々に2段だけ張ったら上の段でまた繋がります。
北面のスーパーガルテクトは張り終わりました。
東面も張り終わり、あと1面。
3面全ての本体が張り終わりました。
棟板金の下地材である貫板の施工です。以前は天然木材を使用していましたが、今回はキョ―セー株式会社
【ダイアロンTD-90S】を使用。樹脂製品なので耐久性・耐食性に優れており釘の保持力も期待が持てます。
屋根頂上。
屋根面軒先と、屋根面軒先の合わさる剣先部分です。
換気棟板金の下地取付け。
スーパーガルテクトとダイアロンの取合いにシーリングを充填。
ダイアロンとダイアロンが合わさる所にもシーリングを。
棟板金と棟板金の重なる内部にもシーリングをしていきます。
3面を納める棟板金は完成となります。
換気棟の仕上りはご覧のようになります。アイジー工業のメーカー品でございます。
屋根の中でもトップライト周辺の防水対策は特に念入りにおこなっております。
トップライト上下・左右のスーパーガルテクトとの取合いにはシーリングを充填。
新しい板金材で覆う施工で仕上げていきます。板金材はもちろんガルバリウム鋼板で加工。
屋根材との取合いにシーリングを…
経年でガラスと枠の取合い部分のシーリングが劣化していましたので、
密着材のプライマーを塗布してからシーリングを増し打ちしています。
トップライト部分の加工は完成です。
屋根カバー工事は完成となります。
スレート材ではヒビ割れ、破損が見られましたが、スーパーガルテクトでは
そのような症状は見られなくなります。棟板金では釘浮きが見られましたが
貫板に使用した樹脂製ダイアロンによって釘は抜けにくくはなっております。
次回は、雨樋改修工事をお伝えいたします。【File No,3】
Re:zen~りぜん~@横浜