Works施工事例
横浜市 T様邸 棟瓦積み直し/屋根塗装工事【File No,2】
こんにちは。Re:zen~りぜん~@横浜です。
横浜市 T様邸の棟瓦積み直し工事をおこなっていきます。
お客様をはじめ近隣の皆様にもご迷惑をおかけする事
と存じますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
今回の工事でも職人の安全を確保・施工の質を高める・作業効率の向上
・近隣住民への配慮などがありますので、足場は必要不可欠となります。
高圧洗浄当日です。前夜から朝方まで雨が降っていましたので、コケの色でわかりますが
北面の屋根はまだ濡れています。なおいっそう滑りますので十分に注意していきましょう。
モニエル瓦は普通のセメント瓦と違い、瓦表面に特殊な着色剤による『スリラー層』が
形成されています。そのスラリー層を高圧洗浄で隅々まで、しっかり取り除かなければ
後に塗装剥離など施工不良の原因にもなってきます。そのため今回は2人で入念に洗浄を
進めます。屋根洗浄が終わりましたら、かなり汚れた水が外壁にも飛び散っていますので
そちらも洗浄で綺麗にしていきます。
2階屋根の高圧洗浄は終わりました。日が出てきましたので南面は乾いてきています。
綺麗になりましたね! 歩いても滑ることがなくなりました。
高圧洗浄の翌日から棟瓦積み直し作業を進行していきます。棟瓦を外してみましょう。
木材はモニエル瓦を固定する心木になります。心木を固定しているのは支持金具に
なります。和瓦の屋根では土台に葺き土を盛り、表面に漆喰を施工されているのを
よく見られると思いますが、モニエル瓦では土台に南蛮漆喰が使用されています。
中央に見えますのは換気部材になります。
バールを使い手際よく解体していきましょう。
平坦な棟瓦とは違い、斜めに屋根勾配がついている隅棟になります。
桟木と支持金具の脚部分には、多くの釘が打ち付けられていますので
支持金具の上部分だけを変えていきます。
支持金具の間隔は既存のままです。
以前は木材の心木でしたが、今回は樹脂製のKMEW【タフモック】を使用。
木材より耐久性に期待が持てます。
屋根頂上の棟瓦部分になります。
隅棟部分でも同じくタフモックを取付け。
支持金具、タフモックの取付け完了。
新しい土台には南蛮漆喰の馬場商店【シルガード / 黒】を使用。
南蛮漆喰とは土台に使用されていました葺き土の代わりになるものです。消石灰・炭酸カルシウム
・砂・繊維・シリコン・防水剤が配合されており、雨水が浸透しても崩壊しにくい製品になります。
シルガードは葺き土と、漆喰の両方を兼ね備えています。葺き土に漆喰の施工
より特殊なシリコンや防水剤が混入しているため耐久性、防水性は向上します。
シルガードでの土台作りが終わり、棟瓦の取付けを進めていきます。
棟瓦にあります溝は、雨水を内部に侵入させずに排出するための溝になります。
この後、屋根塗装工事ではシルガードも塗りますので耐久性、防水性が
なおいっそう高まります。
棟瓦の上に空いている釘穴に75㎜のビスで固定しています。
東面の仕上り。
西面も仕上りです。ビス頭にはシーリングを充填。
玄関上屋根では外壁との取合いがありますので、棟瓦は外さずにシルガードを
重ね塗りで仕上げます。
玄関上屋根の表面重ね塗り、2階屋根の棟瓦積み直しは完成いたしました。
普段、屋根の状態を確認することはないと思いますが数年に1度ぐらいの
点検は大事になってきます。
次回は、屋根塗装工事をお伝えします。【File No,3】
Re:zen~りぜん~@横浜